即座
「即座に応答する」などのように使う「即座」という言葉。
「即座」は、音読みで「そくざ」と読みます。
「即座」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「即座」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
即座の意味
「即座」には次の意味があります。
・すぐその場。即席。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「即座に」の形で副詞的に使うことも多く、この場合は「すぐに何かをすること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしには即座に動けて、完全に理解できている特別な部下が必要なの。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
・しかし彼は即座に、じゃあ、そうさせていただきますとは言わなかった。
(出典:織田作之助『青春の逆説』)
・即座に手に入らなかったものは、機会を求めて得る度たびにこれを読んだ。
(出典:夏目漱石『博士問題とマードック先生と余』)
・すると、即座に現実が立ちかえってきて、危険をさとらせてくれるのだ。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・普通の少女なら即座に忘れていい程度の出来事だが、彼女の場合はちがう。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 1 神はまつろわず』)
類語
・即時(そくじ)
意味:すぐその時。即刻。また、短時間。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・早速(さっそく)
意味:すみやかなこと。にわかなこと。急なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・言下(げんか)
意味:ことばを言い終わるか終わらない時。一言のもと。即座。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・早々(そうそう)
意味:その状態になってすぐの時。多く、他の語の下に付いて用いられる。(出典:デジタル大辞泉)
・にわか
意味:物事が急に起こるさま。また、事態が急変するさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)