即刻
「即刻退場」などのように使う「即刻」という言葉。
「即刻」は、音読みで「そっこく」と読みます。
「即刻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「即刻」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
即刻の意味
「即刻」には次の意味があります。
・ すぐその時。すぐさま。即時。多く副詞的に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
あることが起こってから、次のことが起こるまでにまったく時間を置かないことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・或る者は敵の上陸地点を想定して、即刻防備策を講じるべきだと叫んだ。
(出典:中山義秀『碑・テニヤンの末日』)
・楽屋内で冗談でも云う者があると即刻に破門しかねまじき勢いであった。
(出典:夢野久作『梅津只円翁伝』)
・エィディレグ王に即刻この事態をお知らせしなくてはならないのでして。
(出典:アリグザンダー『(プリデイン物語5)タラン・新しき王者(完)』)
・伯爵はこの男に、その愛人のチェキーナを即刻連れて来るように命じた。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』)
・こうなっては、即刻別れを告げて立ち去るのが、最善の策かもしれない。
(出典:カフカ/谷友幸訳『アメリカ』)
・とにかく君は即時即刻あのような人物との関係を清算せにゃならんのだ。
(出典:海野十三『大脳手術』)
・キリスト教は之に反して即刻に最高に到る最短の道を示すことができます。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)
・すぐ私は、どうして即刻知らせてくれなかったのかと尋ねました。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)