午睡
「午睡をむさぼる」などのように使う「午睡」という言葉。
「午睡」は、音読みで「ごすい」と読みます。
「午睡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「午睡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
午睡の意味
「午睡」には次の意味があります。
・昼寝すること。ひるね。(出典:精選版 日本国語大辞典)
明るい時間帯に眠ることを意味します。
「午睡」は言葉の意味から「ひるね」と読むこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・午後は午睡や散歩や、友達を訪ねたり訪ねられたりする時間にあててある。
(出典:葛西善蔵『子をつれて』)
・緑の間に鉄柵が見え、午睡の時刻で、そのあたりには人影も絶えている。
(出典:宮本百合子『おもかげ』)
・自分の名前さえ忘れて午睡するのも、そうおかしな事ではないだろう。
(出典:奈須きのこ『月姫 遠い葦切(秋葉・ノーマルエンド)』)
・そしてそのあとで砂の上でした午睡のなんとこころよかったことか!
(出典:ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』)
・苦しい汗ばんだ午睡の夢から覚めると、ただ無心の眼を空の方に向けた。
(出典:豊島与志雄『掠奪せられたる男』)
類語
・昼寝(ひるね)
意味:昼間に眠ること。午睡。ひるいね。ひるい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・朝寝(あさね)
意味:朝、遅くまで寝ていること。あさい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仮眠(かみん)
意味:本格的に寝ないで、一時ちょっと寝ること。仮寝(かりね)。仮睡(かすい)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・居眠り(いねむり)
意味:座ったり腰かけたりしたままで眠ること。(出典:デジタル大辞泉)
・半睡(はんすい)
意味:なかば眠っていること。(出典:デジタル大辞泉)