勧告
「注意勧告」などのように使う「勧告」という言葉。
「勧告」は、音読みで「かんこく」と読みます。
「勧告」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「勧告」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
勧告の意味
「勧告」には次の意味があります。
・ある行動をとるように説きすすめること。(出典:デジタル大辞泉)
「勧告」は行政が指導する時に用いる言葉ですが、法的拘束力はないです。
災害時に行う「避難勧告」は、拘束力はありませんが、必要に応じて早めに避難をするよう求める呼びかけです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰もわたしを追いだしたわけでも、退官を勧告したわけでもありません。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』)
・降伏勧告の信号を発するだけの余裕が、敵に生じたということであった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 04』)
・仕事中毒だから、少し休養するようにと会社側から勧告を受けたらしい。
(出典:森村誠一『魔少年』)
・乙之助が正式に跡目を相続をした上は六名を店に復帰させるよう勧告された。
(出典:松井今朝子『辰巳屋疑獄』)
・しかし彼の最近の音楽的創作は、この好意的勧告が誤れることを示した。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・勧め(すすめ)
意味:すすめること。勧奨。(出典:デジタル大辞泉)
・アドバイス(あどばいす)
意味:忠告や助言をすること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・助言(じょげん)
意味:助けになるような意見や言葉を、そばから言ってやること。また、その言葉。助語。じょごん。(出典:デジタル大辞泉)
・選奨(せんしょう)
意味:よいものを選んで推薦すること。(出典:デジタル大辞泉)
・忠告(ちゅうこく)
意味:まごころをこめて相手の欠点や過ちを、戒めさとすこと。(出典:デジタル大辞泉)