加湿器
「加湿器で湿度を管理する」などのように使う「加湿器」という言葉。
「加湿器」は、音読みで「かしつき」と読みます。
「加湿器」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「加湿器」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
加湿器の意味
「加湿器」には次の意味があります。
・室内の湿度を保って乾燥を防ぐための電気器具。一般家庭向けのものには、水を加熱して蒸気を放出するスチーム式、水を微細な粒子にして放出する超音波式、水を含んだスポンジ状のフィルターなどに空気を通す気化式などがある。(出典:家とインテリアの用語がわかる辞典)
冬の乾燥する時期に使われます。のどや鼻の粘膜を乾燥から守り、感染症を予防するのに、加湿器で部屋の湿度を管理するのは有効です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・喉のために無休で働き続けてきた加湿器のスイッチも切ったまま。
(出典:新堂冬樹『ある愛の詩』)
・棚に載っているのはすべて葉巻の箱で、モーター音を発しているのは加湿器だった。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・水溶性のものであっても粉末の薬物を使用しては加湿器の機能にも障害をきたします。
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー4 「倫敦の霧笛」殺人事件』)
・乾燥の方は、加湿器を使ったり、自分の肌に合う化粧品を見つけたりして、これもなんとか慣れた。
(出典:内田春菊『私の部屋に水がある理由』)
・初冬の午後、暖房と加湿器の音に守られながら私は日本映画界を批判するコラムを書いていた。
(出典:小林信彦『怪物がめざめる夜』)
類語
・除湿器(じょしつき)
意味:室内の空気を吸入し冷却器の表面に触れさせ水分を水滴状にし,乾燥した空気を室内に戻す機器。(出典:世界大百科事典 第2版)
・湿度(しつど)
意味:空気中の水蒸気の量や、空気の湿りぐあいの程度などを表す量。大気中の湿度は、場所や高さや時刻などによって異なり、人間の生活に大きく影響するほか、気象学上重要な要素である。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・エアーコンディショナー
意味:室内、家屋内の空気の温度、湿度を自動的に調節する装置。エアコン。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空気清浄機(くうきせいじょうき)
意味:空気中に浮遊する花粉、ハウスダスト(室内塵)、ダニの糞や死骸、煙草の煙や臭いなどを取り除き、汚れた空気を浄化する家電製品。ファンで空気をとり込んでフィルターで濾過(ろか)し、臭いは活性炭などで吸着してきれいな空気を送り出すものが一般的。花粉症やダニアレルギー患者の増加、また住宅の気密性の向上に伴って需要が増した。防カビ・除菌機能や、加湿機能を備えたものなどもある。(出典:家とインテリアの用語がわかる辞典)
・家電製品(かでんせいひん)
意味:電気を利用した家庭用電気機械器具(家電製品)のことで、テレビ、ラジオ、ステレオ、テープレコーダー、VTRなどの民生用電子機器と、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコンなどの民生用電気機器とからなる。(出典:世界大百科事典)