刷新
「人事を刷新する」などのように使う「刷新」という言葉。
「刷新」は、音読みで「さっしん」と読みます。
「刷新」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刷新」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
刷新の意味
「刷新」には次の意味があります。
・弊害を除き去って、全く新しいものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「今までにあった良くないものを取り除いてすべて新しくすること」です。
企業などの組織改革や政治改革などに使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼が社長として最初に行なったのは、人事の刷新だった。
(出典:勝目梓『私設断頭台』)
・これによって教師陣はすべて、キリスト教信者の中年女性へと刷新された。
(出典:乾くるみ『Jの神話』)
・日本の医界を刷新したものも後進の少年であつて漢方医はこれに与らない。
(出典:正岡子規『病牀六尺』)
・この委員会が日本における学問研究の自由と思想の自由のために何処まで実力ある刷新を行うかということも注目されている。
(出典:宮本百合子『今日の日本の文化問題』)
・そこで人心を刷新するには武断の王が立つのが最も効果的なのだろうが、民は同時に不安だろう。
(出典:小野不由美『十二国記 09 黄昏の岸 暁の天』)
類語
・革新(かくしん)
意味:旧来の制度・組織・方法・習慣などを改めて新しくすること。(出典:デジタル大辞泉)
・一新(いっしん)
意味:すべての物を新しくすること。また、そうなること。(出典:大辞林 第三版)
・再編成(さいへんせい)
意味:編成し直すこと。組み直すこと。(出典:大辞林 第三版)
・改革(かいかく)
意味:基盤は維持しつつ、社会制度や機構・組織などをあらため変えること。(出典:大辞林 第三版)
・変革(へんかく)
意味:物事を変えて新しくすること。(出典:大辞林 第三版)