刑場
「刑場に連れて行く」などのように使う「刑場」という言葉。
「刑場」は、音読みで「けいじょう」と読みます。
「刑場」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刑場」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
刑場の意味
「刑場」には次の意味があります。
・罪人の死刑を執行する場所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
死刑を執行する部屋や、敷地、建物などを意味します。
わかりやすく言えば「処刑場」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・罪と呼べないほどの罪で刑場に引き出されていく民を見るのは辛かった。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
・彼が話をしているうちに、刑場では死刑執行の準備が進められてゆく。
(出典:大塚公子『死刑囚の最後の瞬間』)
・彼は刑場に歩いていくのにイエスのように裸で歩きたいと強調した。
(出典:竹下節子『パリのマリア』)
・だからわざわざこんな刑場から遠い丘まで松風を駆って来たのである。
(出典:隆慶一郎『一夢庵風流記』)
・地下室でまた対面するわけだが、刑場のドアの前で別れたはずである。
(出典:大岡昇平『ながい旅』)
類語
・仕置場(しおきば)
意味:処刑を行なう場所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・死地(しち)
意味:死ぬべき場所。死に場所。 (出典:デジタル大辞泉)
・死処(しにどこ)
意味:「しにどころ(死処)」の略。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・十三階段(じゅうさんかいだん)
意味: (台上まで階段が一三段であるところから) 絞首台の異称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・畳の上で死ぬ(たたみのうえでしぬ)
意味:事故死や変死ではなく、あたりまえの死に方をする。(出典:デジタル大辞泉)