凝視
「一点を凝視する」などのように使う「凝視」という言葉。
「凝視」は、音読みで「ぎょうし」と読みます。
「凝視」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「凝視」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
凝視の意味
「凝視」には次の意味があります。
・じっと見つめること。目をこらしてみつめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一点を凝視する」は「一点をじっと見つめる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼もこれに倣って凝視と静観とによって真実を見出そうとしたのである。
(出典:中島敦『文字禍』)
・ちょっと形の悪い自分の足の爪を凝視して、胸いっぱいの息と緊張を吐く。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第10巻』)
・私は童女ながらに、そのおごそかな凝視の不自然さを知っていたと思う。
(出典:田辺聖子『女の長風呂 Ⅰ』)
・目を見開いて渚を凝視したまま、思わずといった感じでしのぶが呟いた。
(出典:小川勝己『葬列』)
・が、凝視された者だけが感じ得る名状しがたい妖気がその眼にあった。
(出典:山田風太郎『秘戯書争奪』)
類語
・目を凝らす(めをこらす)
意味:じっと見つめる。(出典:デジタル大辞泉)
・着眼(ちゃくがん)
意味:ふつうの人が気がつかないような点に目をつけること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・見据える(みすえる)
意味:じっと見つめる。(出典:デジタル大辞泉)
・視一視(しいっし)
意味:じっとよく見ること。(出典:デジタル大辞泉)
・熟覧(じゅくらん)
意味:念を入れて詳しく見ること。(出典:デジタル大辞泉)