凌駕
「はるかに凌駕する」などのように使う「凌駕」という言葉。
「凌駕」は、音読みで「りょうが」と読みます。
「凌駕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「凌駕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
凌駕の意味
「凌駕」には次の意味があります。
・他をしのいでその上に出ること。(出典:デジタル大辞泉)
「凌」と「駕」はどちらも「しのぐ」という意味を持つ漢字であり、「凌駕」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一九二〇年の大阪は、都市としては東京を凌駕していたのである。
(出典:橋本治『二十世紀(上)』)
・人間の姿をしていても普通の人間をはるかに凌駕する腕力は持っているのだろう。
(出典:前薗はるか『痕~きずあと~』)
・その科学的知識は現代のそれを遥かに凌駕したものであったという。
(出典:横尾忠則『わが坐禅修行記』)
・悪を凌駕する善のあることを感じていた私の気持は、すべてを語りたかったのだ。
(出典:ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』)
・女性向きの週刊誌の影響力は、ある意味では新聞を凌駕している。
(出典:松本清張『黒の回廊』)
類語
・勝る(まさる)
意味:他のものよりも程度が上である。(出典:デジタル大辞泉)
・立ち勝る(たちまさる)
意味:他よりすぐれる。まさる。(出典:デジタル大辞泉)
・長ける(たける)
意味:ある方面にすぐれている。長じる。熟達している。(出典:デジタル大辞泉)
・凌ぐ(しのぐ)
意味:あるものを超えてそれ以上になる。(出典:大辞泉 第三版)
・秀でる(ひいでる)
意味:他よりすぐれている。ぬきんでる。(出典:大辞泉 第三版)