典雅
「典雅な建物」などのように使う「典雅」という言葉。
「典雅」は、音読みで「てんが」と読みます。
「典雅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「典雅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
典雅の意味
「典雅」には次の意味があります。
・正しくととのっていて上品なさま。(出典:デジタル大辞泉)
「典雅」をわかりやすく言うと「見た目が整っていて美しいさま」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・背後に流れる音楽は、何の傷もない優しく典雅な旋律を響かせるだけだ。
(出典:岩井志麻子『楽園(ラック・ヴィエン)』)
・その美しさは友禅の典雅な技に負うているところが大きいといわねばなりません。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・次の塔はもっと丸みをおび、おだやかに典雅に自分の存在を主張していた。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
・藤原のように、どこか冷淡な優雅さ、典雅な蔑視といったものとは違う。
(出典:岩井志麻子『黒焦げ美人』)
・「有難う」といって私は四十代と思われるその典雅な婦人に別れを告げた。
(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)
類語
・典麗(てんれい)
意味:きちんと整っていて美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・流麗(りゅうれい)
意味:よどみがなく美しいさま。詩文・音楽などがなだらかでうるわしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・優美(ゆうび)
意味:上品で美しいこと。しとやかで美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・高雅(こうが)
意味:気高く優雅なこと。上品でみやびやかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・優雅(ゆうが)
意味:しとやかで気品があること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)