光芒
「光芒を放つ」などのように使う「光芒」という言葉。
「光芒」は、音読みで「光芒」と読みます。
「光芒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「光芒」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
光芒の意味
「光芒」には次の意味があります。
・尾を引くように見える光のすじ。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言うと「ひとすじの光」をさします。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そして室内へ流れる光は、窓掛の色のために、緑色の光芒に変つてゐた。
(出典:坂口安吾『吹雪物語』)
・光芒の渦が消えて、画面が宇宙の暗黒をわずかながら回復しつつあった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 5 風雲篇』)
・彼は幌の隙間に目をあて、光芒を投げて進むトラックの前をながめた。
(出典:山川方夫『その一年』)
・そのとき、若者の腰から疾り出た一条の光芒を見たものは、だれもいない。
(出典:池波正太郎『剣客商売 4 天魔』)
・一瞬、由比民部之介は、茶金色の光芒で面を射られたような感じがした。
(出典:山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』)
・傘の内側はまっ赤に塗ってあり、淡い光芒がテーブルの上に落ちている。
(出典:阿刀田高『猫の事件』)
・その手中から噴いて出たのは、黒い光芒ともいえる十本の手裏剣であった。
(出典:柴田錬三郎『赤い影法師』)
・対向車のヘッドライトが光芒を放ちながら、一台また一台近づいて来る。
(出典:三浦綾子『続・氷点』)