兆し
「流行の兆しがみえる」などのように使う「兆し」という言葉。
「兆し」は、訓読みで「きざし」と読みます。
「兆し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「兆し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
兆しの意味
「兆し」には次の意味があります。
・物事が起こりそうな気配。兆候。(出典:デジタル大辞泉)
「流行の兆しがみえる」で「あるものが世の中に流行しそうな気配を感じる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・呼吸も正常になりつつあり、明らかに回復の兆しを見せていた。
(出典:喬林知『今日からマ王 第13巻 「これがマのつく第一歩! 」』)
・なにか、よくない事が起こる兆しが、そこかしこに溢れている気がした。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night セイバー Fate TrueEnd 夢の続き』)
・辺りを観察して見ると、他にも気候の異常な変化の兆しを見つけた。
(出典:カヴァン『氷』)
・物の影が濃いのは夏が終りかけている兆しとも見える。
(出典:藤沢周平『日暮れ竹河岸』)
・兆しは何もなかったから、言われるまで気づかなかった。
(出典:皆川博子『恋紅』)
類語
・気配(けはい)
意味:はっきりとは見えないが、漠然と感じられるようす。(出典:デジタル大辞泉)
・兆候(ちょうこう)
意味:物事の起こる前ぶれ。きざし。前兆。(出典:デジタル大辞泉)
・予感(よかん)
意味:何か事が起こりそうだと前もって感じること。また、その感じ。(出典:デジタル大辞泉)
・前兆(ぜんちょう)
意味:何かが起こる前に現れるしるし。まえぶれ。きざし。(出典:デジタル大辞泉)
・前触れ(まえぶれ)
意味:何か事が起こるのを予想させるような出来事。前兆。(出典:デジタル大辞泉)