充実
「充実した日々を過ごす」などのように使う「充実」という言葉。
「充実」は、音読みで「じゅうじつ」と読みます。
「充実」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「充実」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
充実の意味
「充実」には次の意味があります。
・必要なものが十分に備わること。中身がいっぱいに満ちていること。(出典:デジタル大辞泉)
「充実」という言葉をわかりやすく言うと、「十分に満たされた状態」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・耐えているそのことが、わたしの血となり肉となるような充実感である。
(出典:三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』)
・言葉は低いが周囲が一瞬に強く見えたほど自分には充実したものであった。
(出典:井伏鱒二『小説日本芸譚』)
・何か、生命の充実、とでもいうようなものに努めているのでしょうかね。僕も真似して、少しそんな書物を買って持って来ました。
(出典:太宰治『惜別』)
・そうしながらぼくはいつになく充実した気持ちになっている自分を発見した。
(出典:石塚浩之『UV』)
・潜水艦に関しては呉海軍工廠が最も充実した建造設備と技術を備えていた。
(出典:御田重宝『特攻』)
類語
・充溢(じゅういつ)
意味:満ちあふれること。(出典:デジタル大辞泉)
・充満(じゅうまん)
意味:一定の空間などに、あるものがいっぱいにみちること。(出典:デジタル大辞泉)
・満杯(まんぱい)
意味:容器がいっぱいになること。(出典:デジタル大辞泉)
・充足(じゅうそく)
意味:十分に補い満たすこと。また、満ち足りること。(出典:デジタル大辞泉)
・飽和(ほうわ)
意味:ある条件のもとで、ある量が増加していき、それ以上増加しなくなる最大限に達した状態。(出典:デジタル大辞泉)