優勢
「数の上で優勢だ」などのように使う「優勢」という言葉。
「優勢」は、音読みで「ゆうせい」と読みます。
「優勢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「優勢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
優勢の意味
「優勢」には次の意味があります。
・勢い・形勢などが他よりすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
他に比べて、有利で良い状態にあることを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの男は、じぶんたちのほうがはるかに優勢な軍だと心得ておりますから。
(出典:C・S・ルイス/瀬田貞二訳『(ナルニア国物語2) カスピアン王子のつのぶえ』)
・このあたりまでは西洋が優勢といえるのだが、この先はどうだろう。
(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・これまで数えてたんだが、いまのところ六対五で二発組のほうが優勢なんだ。
(出典:デイヴィッド・マクダニエル/小菅正夫訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第16巻 コンピューター戦争』)
・そのように戦死者があったにもかかわらず、概ね直仁軍は優勢であった。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)
・彼らが、ようやく味方の優勢を確信するに至ったのは一六時をすぎたころである。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 ダゴン星域会戦記』)
類語
・優越(ゆうえつ)
意味:他よりすぐれていること。ぬきんでること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・優位(ゆうい)
意味:位置・地位などが他よりまさること。また、そのさまや、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・支配的(しはいてき)
意味:支配しているさま。上に立って全体をおさめているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有利(ゆうり)
意味:利益のあること。よい結果が期待できること。都合のよいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・劣勢(れっせい)
意味:勢力が劣っていること。形勢が不利であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)