傾聴
コミュニケーションスキルの一つである「傾聴」。
「けいちょう」と読みます。
対人援助職の方であれば、一度は聞いたことがある言葉だと思います。
この記事では「傾聴」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
傾聴の意味
「傾聴」には次の意味があります。
・耳を傾けて、熱心に聞くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「傾聴」をわかりやすく言うと、「相手が伝えようとしていることに、真摯に耳を傾けること」というような意味になります。
ただ相手の話を聞くだけではなく、相手への理解を深めることが目的となります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・しかもそこから腰を上げようとせずに、熱心に相手の話を傾聴している。
(出典:横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』)
・ここまで聞くと、私は諸戸のいうところを、やや傾聴する気持になった。
(出典:江戸川乱歩『孤島の鬼』)
・わたしの話を、四人の仲間はときおり質問を挟みながら傾聴してくれた。
(出典:鮎川哲也『死者を笞打て』)
・ホームズが独特の明快さで語る一語一語を、私は異常な熱心さで傾聴した。
(出典:三上於菟吉『白銀の失踪』)
・だが、中村が菰田家の周辺で行った聞き込みには傾聴すべき内容があった。
(出典:貴志祐介『黒い家』)