傲然
「傲然と構える」などのように使う「傲然」という言葉。
「傲然」は、音読みで「ごうぜん」と読みます。
「傲然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傲然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
傲然の意味
「傲然」には次の意味があります。
・ おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。(出典:デジタル大辞泉)
ほかにも「人を見下すようにえらぶるさま」「誇り高く振舞うさま」という意味でも使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼がそこに巌のように傲然と坐っているのを見ると、僕は昂奮に震えた。
(出典:コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(下)』)
・女が初めて事務所に来た日の、あの傲然とした美しさは、どこへ行ったのか。
(出典:樋口有介『ろくでなし』)
・ひがんでいうわけではないが、あれ以上の傲然は、ないのではないか。
(出典:東海林さだお『ショージ君のにっぽん拝見』)
・彼女はあつと声をあげたが、いきなり男の前に傲然と立ちはだかつた。
(出典:平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』)
・すぐにきびしい、皮肉な、傲然とした表情になって顎をしゃくった。
(出典:山田風太郎『明治十手架(下) 山田風太郎明治小説全集14』)
類語
・気随(きずい)
意味:自分の思いのままに振る舞うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・倨傲(きょごう)
意味:おごり高ぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・傲岸(ごうがん)
意味:おごり高ぶって、いばっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・驕慢(きょうまん)
意味:おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・ふんぞり返る(ふんぞりかえる)
意味:尊大な態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)