偶発
「偶発的な出来事」などのように使う「偶発」という言葉。
「偶発」は、音読みで「ぐうはつ」と読みます。
「偶発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「偶発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
偶発の意味
「偶発」には次の意味があります。
・偶然に物事が起こること。(出典:デジタル大辞泉)
「偶発」という言葉をわかりやすく言うと、「予期しない出来事が起こること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ガスが漏れた原因も分からないまま、今度も偶発事故として処理された。
(出典:桐生操『黒魔術白魔術』)
・彼らが出会ったのも偶然であれば、成行き上そうなったのも偶発である。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)
・死は取るにたらぬ偶発事故にすぎないので、彼はそれを全然無視していた。
(出典:リルケ/星野慎一訳『マルテの手記』)
・本来超能力は偶発的に発生するもので、一代限りの突然変異なのである。
(出典:奈須きのこ『空の境界 「空の境界」設定用語集』)
・たとえ、われわれの偶発的な戦争をこみにして平均化したとしてもである。
(出典:竹内久美子『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』)
類語
・突発(とっぱつ)
意味:突然発生すること。(出典:デジタル大辞泉)
・勃発(ぼっぱつ)
意味:事件などが突然に起こること。(出典:デジタル大辞泉)
・生起(せいき)
意味:ある事件や現象などが現れ起こること。(出典:デジタル大辞泉)
・不測(ふそく)
意味:予測できないこと。思いがけないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不慮(ふりょ)
意味:思いがけないこと。意外。不意。(出典:デジタル大辞泉)