偵察
「対戦相手の偵察に行く」などのように使う「偵察」という言葉。
「偵察」は、音読みで「ていさつ」と読みます。
「偵察」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「偵察」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
偵察の意味
「偵察」には次の意味があります。
・敵や相手の様子・動きなどをひそかに探ること。また、その人。探察。斥候。偵伺。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「偵察」をわかりやすく言うと「相手の様子を調べること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あいつはこの船にいるのはおれたち二人きりだと偵察艦に報告するだろう。
(出典:E・E・スミス『創元版 スカイラーク・シリーズ(全4巻) 3 ヴァレロンのスカイラーク』)
・それからというもの、グリーンズの船を偵察することは不可能になった。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 2 地球人捕虜収容所』)
・ほんのわずかに開いたまぶたの間から、彼は用心深くあたりを偵察した。
(出典:クリスティ/一ノ瀬直二訳『秘密組織』)
・有人衛星からの偵察や攻撃をおそれて、地下深くに設けられているのだ。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 3 地球への追放者』)
・同じクラブのほかの選手たちがどんな練習をしているのか、ひそかに偵察もした。
(出典:山際淳司『スローカーブを、もう一球』)
類語
・探察(たんさつ)
意味:さがし調べること。さぐり調べること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・斥候(せっこう)
意味:敵の状況や地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数の兵士。(出典:デジタル大辞泉)
・探り(さぐり)
意味:相手の気持ち・事情・ようすなどをそれとなくうかがうこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・探る(さぐる)
意味:相手の考えやようす・動きなどを、それとなく調べる。(出典:デジタル大辞泉)
・内偵(ないてい)
意味:ひそかに相手方の状況を探ること。内探。(出典:デジタル大辞泉)