修羅場
「修羅場と化す」などのように使う「修羅場」という言葉。
「修羅場」は、音読みで「しゅらば」と読みます。
「修羅場」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「修羅場」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
修羅場の意味
「修羅場」には次の意味があります。
・血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所。(出典:デジタル大辞泉)
「修羅場」は、もともと仏教用語で「善神である帝釈天と悪神である阿修羅が戦う場所」という意味の言葉であり、「修羅」は「阿修羅」のことです。
転じて現在では、広く一般に「血みどろの激しい戦いが行われる場所」という意味で使われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今夜をご主人との修羅場にするか、それとも一人の清らかな夜にするか。
(出典:藤本ひとみ『華麗なるオデパン』)
・修羅場をくぐり抜けて案外と肩の力が抜けてきていたのかもしれない。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・あらゆる修羅場を全て体験し尽くした人間の眼のような気もした。
(出典:夢枕獏『東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術』)
・そんな修羅場に出るよりは、読書と狩猟に明け暮れるほうがましである。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 1 (一)』)
・あんなに眼もあてられないような修羅場を展開するようなことはあるまい。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』)
類語
・合戦場(かっせんば)
意味:合戦の行なわれる場所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・主戦場(しゅせんじょう)
意味:主だった戦場。勝負や競争などで、主要なものや場所。(出典:デジタル大辞泉)
・戦線(せんせん)
意味:戦闘を交えている地域。戦闘の第一線。(出典:デジタル大辞泉)
・戦地(せんち)
意味:戦争の行われている土地。また、出征地。(出典:デジタル大辞泉)
・阿鼻叫喚(あびきょうかん)
意味:悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)