使徒
「キリスト教の使徒」などのように使う「使徒」という言葉。
「使徒」は、音読みで「しと」と読みます。
「使徒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「使徒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
使徒の意味
「使徒」には次の意味があります。
・イエスによって選ばれた福音の宣教者。原語は「遣わされた者」の意で,イエスからその福音の布告を直接委託された者を呼んだ。(出典:旺文社世界史事典 三訂版)
転じて、「神聖な目的のために献身する人」という意味でも使います。
「使徒」は日本ではエヴァンゲリオンのイメージが強いですが、もともとキリスト教の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・神の命令しないものを、使徒は命令することができないと言っています。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)
・どう調べても、神の使徒であることを証拠だてるものはある筈がない。
(出典:半村良『獣人伝説』)
・バトルはまさしくそのイメージを伝える使徒のような存在だったのです。
(出典:宇神幸男『消えたオーケストラ』)
・北欧で光の使徒が重要な人物として定着するのは、わかるような気がする。
(出典:稲垣美晴『サンタクロースの秘密』)
・ヘブルューの予言者を指導した者のみが断じて神の唯一の使徒ではない。
(出典:モーゼス・ウィリアム・ステイントン『霊訓』)
類語
・弟子(でし)
意味:師について、学問や技芸の教えを受ける人。門人。(出典:デジタル大辞泉)
・見習い(みならい)
意味:本務につくために、また、その資格を得るために、業務などを実地に見て習うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・洗礼(せんれい)
意味:キリスト教徒になるために教会が執行する儀礼。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・門人(もんじん)
意味:師の門下にある人。弟子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・門徒(もんと)
意味:門下につらなる人。門人。(出典:精選版 日本国語大辞典)