作為的
「作為的なものを感じる」などのように使う「作為的」という言葉。
「作為的」は、音読みで「さくいてき」と読みます。
「作為的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「作為的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
作為的の意味
「作為的」には次の意味があります。
・故意に行うさま。また、不自然さが目立つさま。(出典:デジタル大辞泉)
「作為的」をわかりやすくいうと、考えや思いなどがあり「わざと」何かをするという意味になります。わざとらしさがあり、自然ではなく違和感を覚えるような様子をあらわすこともある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・要は、自分の個人情報がなんらかのかたちで第三者に渡って、それが作為的に頒布されなくても、頒布でき得るっていうだけでアウト。
(出典:井上トシユキ,神宮前.org『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』)
・テレビ出演、などなど筋書きが出来ているのだろう。あまりに作為的だった。
(出典:川島誠『ロッカーズ』)
・成行きが作為的過ぎると、播隆は思った。
(出典:新田次郎『槍ヶ岳開山』)
・これは僕の勘ですが、作為的にしろ自然現象にしろ、未来は様々に分岐するものなのではないでしょうか。
(出典:谷川流『11 涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
・ただの事故であそこまで行ったのだから、作為的に間違った情報を流せばどこまで混乱が進むか分かったものではない。
(出典:鎌池和馬『新約 とある魔術の禁書目録 第12巻』)
類語
・意識的(いしきてき)
意味:それと知りながら、わざとするさま。故意。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意図的(いとてき)
意味:何かの目的があってわざとそうするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・故意(こい)
意味:意識して行なうこと。わざとすること。また、その気持。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・殊更(ことさら)
意味:考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。(出典:デジタル大辞泉)
・わざと
意味:意識して、また、意図的に何かをするさま。ことさら。故意に。わざわざ。(出典:デジタル大辞泉)