位牌
「位牌を安置する」などのように使う「位牌」という言葉。
「位牌」は、音読みで「いはい」と読みます。
「位牌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「位牌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
位牌の意味
「位牌」には次の意味があります。
・死者の霊を祭るための板で,その面に法名を記す。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
位牌をわかりやすく言うと「亡くなった方の戒名を記したもので、仏壇などに飾るもの」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼が見あげればすぐに目に入るところに、位牌が乗せてある。
(出典:宮部みゆき『震える岩 霊験お初捕物控』)
・彼は伊之助と共に、それらの位牌の並んでいる前を往いったり来たりした。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・見ようによっては、その二つの位牌が写真の中心のように写っている。
(出典:姉小路祐『風水京都・竹の殺人』)
・たぶん祖父の写真と位牌の置いてあるマンションには戻ろうとしないだろう。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
・位牌が古くないだけにその文字も、骨を折らずに読むことができます。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・墓石(はかいし)
意味:墓のしるしの石。死者の戒名、俗名、死亡年月日などをきざんで、墓に立てた石。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・霊位(れいい)
意味:死者の霊。また、その名前を記してその霊のありどころとしてまつるもの。位牌。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・墓碑(ぼひ)
意味:死者の戒名・俗名・没年月日・享年・事跡などを刻んだ石。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・霊屋(たまや)
意味:葬送の前に一時遺骸を安置する所。(出典:デジタル大辞泉)