佇まい
「異様な佇まい」などのように使う「佇まい」という言葉。
「佇まい」は、訓読みで「たたずまい」と読みます。
「佇まい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「佇まい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
佇まいの意味
「佇まい」には次の意味があります。
・立っているようす。また、そこにあるもののありさま。そのもののかもし出す雰囲気。(出典:デジタル大辞泉)
「立っている様子」という意味から転じて「ものの姿」や「そのものが醸し出す雰囲気」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・しばらく男の家の佇まいを眺めてから、門前仲町へ足を向けた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 黒く塗れ』)
・異様な佇まいの建物を前に、志貴は眉をひそめた。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・物静かな聖職者の佇まいである。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第15巻』)
・若者にしては珍しく、肩から力が抜けた佇まいだった。
(出典:垣根涼介『ヒート アイランド』)
・家の中のひとびとの佇まいが急に昨日までとは違っている。
(出典:有吉佐和子『華岡青洲の妻』)
・そこに生命の息吹はなく、まるで物のような佇まいだった。
(出典:神永学『コンダクター』)
・そっと外を覗くとコーヒー店は消え、静かなオフィス街の佇まいを見せていた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)