仲居
「宿の仲居さん」などのように使う「仲居」という言葉。
「仲居」は、訓読みで「なかい」と読みます。
「仲居」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仲居」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
仲居の意味
「仲居」には次の意味があります。
・旅館や料亭などで客の接待をする女性。(出典:デジタル大辞泉)
「仲居」はもともと「宮廷で炊事を務める下級女官」を意味していましたが、現在では「旅館などで客を接待する女性」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お客様の目に触れないで仲居さんたちが出入りするための、脇廊下なの。
(出典:篠田真由美『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』)
・仲居がそれに気づいたが、すました表情でテーブルに料理を並べていく。
(出典:馳星周『生誕祭(上)』)
・フロント係が呼んでくれた仲居と、エレベーターで九階に上っていった。
(出典:西村京太郎『恐怖の海 東尋坊』)
・男は一昨夜の夜間フロント係、女は緑たちの部屋を担当した仲居だった。
(出典:深谷忠記『寝台特急「出雲」+-の交叉』)
・私は知らなかったので仲居に尋くと、まだお部屋ですと云うことだった。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
類語
・給仕女(きゅうじおんな)
意味:給仕をする女。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・女将(おかみ)
意味:料理屋、旅館など客商売をする家の女主人。おかみ。じょしょう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ウエートレス
意味:レストラン・喫茶店などの女性の給仕人。(出典:デジタル大辞泉)
・小間使い(こまづかい)
意味:主人の身の回りの雑用をする女性。(出典:デジタル大辞泉)