仰臥
「布団に仰臥する」などのように使う「仰臥」という言葉。
「仰臥」は、音読みで「ぎょうが」と読みます。
「仰臥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仰臥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
仰臥の意味
「仰臥」には次の意味があります。
・あおむきに寝ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「布団に仰臥する」は「布団にあおむきに寝る」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・吉田さんはベッドに仰臥していたが、目を開けて天井をじっと眺めていた。
(出典:藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』)
・高熱を発してうつろな目で仰臥している私に呼びかけた時の記憶だろうか。
(出典:半村良『セルーナの女神』)
・ねそべったのではなく、からだをまっすぐにのばして仰臥したのである。
(出典:倉橋由美子『聖少女』)
・その隣で手足を投げ出して仰臥したエギルも顔だけこちらに向けてくる。
(出典:九里史生『SAO-Web-1』)
・第四号は牛の背上に立ち、その又牛は僭越にも仰臥せる女を婬しつつあり。
(出典:芥川竜之介『北京日記抄』)
類語
・寝る(ねる)
意味:からだを横たえる。また、そのような状態で休む。(出典:デジタル大辞泉)
・臥す(ふす)
意味:横になる。寝る。また、病気などで寝こむ。ふせる。(出典:デジタル大辞泉)
・横たわる(よこたわる)
意味:横になる。横に寝る。(出典:デジタル大辞泉)
・寝転ぶ(ねころぶ)
意味:ごろりとからだを横にする。むぞうさに横になる。ねころがる。(出典:デジタル大辞泉)
・安臥(あんが)
意味:楽な姿勢で横になること。静かに横になっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)