仰天
「仰天人事」などのように使う「仰天」という言葉。
「仰天」は、音読みで「ぎょうてん」と読みます。
「仰天」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仰天」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
仰天の意味
「仰天」には次の意味があります。
・ひどくびっくりすること。(出典:デジタル大辞泉)
「仰天」という言葉をわかりやすく言うと、「天を仰ぐほどたまげること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それはもう驚きなどというものではなくて、仰天であり、恐慌であった。
(出典:ルブラン/水谷準訳『奇巌城(ルパン・シリーズ)』)
・広島の惨状には仰天したが、どんな爆弾が落ちたのかまだ知らなかった。
(出典:井伏鱒二『黒い雨』)
・こんなことをしようとするなんてと、そこにいた二人は仰天したようだった。
(出典:コンラッド/岩清水由美子訳『闇の奥』)
・私たちは仰天して、彼女に発見されまいと松屋の階段を駆け降りて逃げた。
(出典:五木寛之『風に吹かれて』)
・だがこの奇妙な場所では自分が平均値だと知って、仰天する者もいる。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 4 リングワールドの子供たち』)
類語
・驚く(おどろく)
意味:意外なことに出くわして、心に衝撃を受ける。びっくりする。感嘆する。(出典:デジタル大辞泉)
・動転(どうてん)
意味:非常に驚いて平静を失うこと。驚きあわてること。(出典:デジタル大辞泉)
・ぎょっと
意味:突然予期しないことに出会って、驚き動揺するさま。(出典:デジタル大辞泉)
・びっくり
意味:突然のことや意外なことに一瞬おどろくさま。(出典:デジタル大辞泉)
・驚天動地(きょうてんどうち)
意味:世間をひどく驚かすこと。(出典:デジタル大辞泉)