付和雷同
「付和雷同ばかり」などのように使う「付和雷同」という言葉。
「付和雷同」は、音読みで「ふわらいどう」と読みます。
「付和雷同」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「付和雷同」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
付和雷同の意味
「付和雷同」には次の意味があります。
・一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること。(出典:デジタル大辞泉)
「付和雷同」をわかりやすく言うと「自分の意見がなく、簡単に他人の意見に賛成すること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしは、付和雷同して要領よく生きる人間よりも、愛すべき頑固者が好きだ。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史(4)』)
・自主性がないというか付和雷同というか、自分でも情けない。
(出典:森瑤子『終りの美学』)
・本当に優れた人は、劣った人々の言動に付和雷同せず、自分に恥じない誠実な生き方をするものだ。。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)
・管理人に抗議をしようと叫ぶ人もあり、それに付和雷同している人たちもあった。
(出典:星新一『声の網』)
・それに甘粕は付和雷同型でなく、〝おれが〟の気持は強いが熟考型の男だった。
(出典:角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』)
類語
・長い物には巻かれろ(ながいものにはまかれろ)
意味:目上の者や勢力の強い相手とは争わないで、それに従った方が得策だという意。(出典:大辞林 第三版)
・左袒(さたん)
意味: 味方すること。 (出典:大辞林 第三版)
・与する(くみする)
意味:同意する。(出典:デジタル大辞泉)
・尻馬に乗る(しりうまにのる)
意味:分別もなく他人の言動に同調して、軽はずみなことをする。(出典:デジタル大辞泉)
・得たり賢し(えたりかしこし)
意味:自分の思う通りにことが運んだようなときに、満足して発することば。(出典:精選版 日本国語大辞典)