他言無用
「このことは他言無用だ」などのように使う「他言無用」という言葉。
「他言無用」は、「たごんむよう」と読みます。
「他言無用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「他言無用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
他言無用の意味
「他言無用」には次の意味があります。
・秘密を他の人に話してはならないということ。(出典:四字熟語を知る辞典)
わかりやすく言えば「ここだけの話」という意味です。
「他言」は「他人に言うこと」、「無用」は「してはならない」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いま話したことは以後他言無用にしてもらおう。
(出典:藤沢周平『風の果て(下)』)
・そして、この件は光秀が取り計らうゆえ他言無用とも指示したのである。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実-』)
・発毛薬のモニターをしていることは他言無用だと、金光先輩からも言われていた。
(出典:乃南アサ『躯(からだ)』)
・いずれ当局から発表があるでしょうが、それまでは必ず他言無用、いいですね。
(出典:巖谷大四『懐しき文士たち 昭和篇』)
・くれぐれも他言無用に、と声をひそめた厩番は、知っていることを話してくれた。
(出典:仁木英之『薄妃の恋 僕僕先生』)
類語
・秘密(ひみつ)
意味:他人に知られないようにすること。隠して人に見せたり教えたりしないこと。また、そのようなさまやそのような事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・極秘(ごくひ)
意味:きわめて秘密なこと。また、そのものやさま。極内。極密。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・内密(ないみつ)
意味:表沙汰にしないこと。また、そのさま。内緒。(出典:デジタル大辞泉)
・口止め(くちどめ)
意味: 口外することを禁じること。(出典:デジタル大辞泉)
・厳禁(げんきん)
意味:きびしく禁じること。厳重に禁止すること。(出典:デジタル大辞泉)