什器
「什器類を揃える」などのように使う「什器」という言葉。
「什器」は、音読みで「じゅうき」と読みます。
「什器」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「什器」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
什器の意味
「什器」には次の意味があります。
・日常使用する器具。家具。うつわ。什物。什具。(出典:精選版 日本国語大辞典)
食器や家具、道具類など、普段の生活で使うもの全般を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・店内の什器は以前のままだったし、何よりも松平維秋の存在があった。
(出典:浜野サトル『新都市音楽ノート』)
・牧師さんの記念にと言わんばかりに、誰でも家具什器を持ち去ったのだ。
(出典:ハシェク/辻恒彦訳『良き兵士シュベイク(下)』)
・当直の人々や近所の人々によって火は消されたが、室内の什器はほとんど用をなさなかった。
(出典:佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』)
・今でも寺の什器になっている筈ですから、あなたなぞは一度御覧になってもいいと思います。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・「いくつくらい買うんですか」 まだ什器の話が続いている。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(上)』)
類語
・家財(かざい)
意味:一家の財産。家にある家具・調度・衣類などの道具類。(出典:デジタル大辞泉)
・家具(かぐ)
意味:家に備えつけ、日常使用する道具類。たんす・机・いすなど。(出典:デジタル大辞泉)
・調度(ちょうど)
意味:手まわりの道具。日常身のまわりに置いて使う道具・器具類。てどうぐ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・インテリア
意味:建物の内部。室内。また、壁紙、床材、照明器具や家具類など室内を装飾するもの。(出典:デジタル大辞泉)
・指物(さしもの)
意味:板をさしあわせて作った家具や器具。たんす・箱・机の類。(出典:デジタル大辞泉)