事件
「凶悪事件」などのように使う「事件」という言葉。
「事件」は、音読みで「じけん」と読みます。
「事件」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「事件」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
事件の意味
「事件」には次の意味があります。
・意外なできごと。話題、問題となるようなできごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
世間で話題になったり、問題になったりするような出来事を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さて、次は事件に直接関与していると見られる悪党どもについてだ。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『唇のねじれた男』)
・しかし学士はあの事件以来、何とはなく大変疲れているようであった。
(出典:海野十三『赤外線男』)
・なんでもあの人は、かつて数回の犯罪事件に関係したこともあると云う。
(出典:大阪圭吉『石塀幽霊』)
・彼は或る重大事件の調査のため、はるばるこの大阪へ来ていたのだった。
(出典:海野十三『蠅男』)
・僕は湖南へ旅行した時、偶然ちょっと小説じみた下の小事件に遭遇した。
(出典:芥川竜之介『湖南の扇』)
類語
・出来事(できごと)
意味:社会や身のまわりに起こる事柄。また、ふいに起こった事件・事故。(出典:デジタル大辞泉)
・事故(じこ)
意味:思いがけず生じた悪い出来事。物事の正常な活動・進行を妨げる不慮の事態。(出典:デジタル大辞泉)
・不祥事(ふしょうじ)
意味:よくない事柄、事件。好ましくない事柄、事件。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ハプニング
意味:思いがけない出来事。突発的な事件。(出典:デジタル大辞泉)
・センセーション
意味:世間の耳目を集めるような事件、事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)