予断を許さない
「予断を許さない状況」などのように使う「予断を許さない」という言葉。
「予断を許さない」は、「予断」が音読み、「許さない」が訓読みで「よだんをゆるさない」と読みます。
「予断を許さない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「予断を許さない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
予断を許さないの意味
「予断を許さない」には次の意味があります。
・前もって判断することができない。情勢が不安定なさまにいう。(出典:デジタル大辞泉)
「予断を許さない」をわかりやすく言うと、「大丈夫かどうか予測できない」という意味です。
先のことがわからない現状を指して使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・骨髄移植が成功したと言っても、予断を許さない日々がずっと続くのだ。
(出典:新津きよみ『招待客』)
・だが頭部の怪我は微妙で、これからどのように推移するか予断を許さない。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・ここで軍部を刺激し硬化させては、何が起るか予断を許さない時期であった。
(出典:角田房子『一死、大罪を謝す』)
・合併問題の予断を許さない推移は、社員を混乱させていた。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
・ギルカール様のご容態がよくなられたとはいえ、まだまだ予断を許さない状態であることにはかわりはありません。
(出典:高殿円『カーリー 2 二十一発の祝砲とプリンセスの休日』)
類語
・瀬戸際(せとぎわ)
意味:勝負・成否など の分かれ目。(出典:デジタル大辞泉)
・楽観視(らっかんし)
意味:物事の先行きがよいほうに 向かうとみなすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・気を揉む(きをもむ)
意味:心配してやきもきする。(出典:デジタル大辞泉)
・懸念(けねん)
意味:気にかかって不安に思うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・悲観的(ひかんてき)
意味:先行きに望みはないと考えるさま。(出典:デジタル大辞泉)