予兆
「悪い予兆」などのように使う「予兆」という言葉。
「予兆」は、音読みで「よちょう」と読みます。
「予兆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「予兆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
予兆の意味
「予兆」には次の意味があります。
・前触れ。前兆。きざし。特に、未来の事象を示すものとしての、天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化。(出典:デジタル大辞泉)
「予兆」とは、自然現象のほかに人間が察知する感覚を示す場合もあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・信長の非情の命令には、すでにある種の予兆・予感があったに違いない。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(下)』)
・青葉は影と光とをともにそよがせ、何かの凶事の予兆を垣間見みせていた。
(出典:岩井志麻子『夜啼きの森』)
・光代のこれからの生活に大きな不幸の予兆を投げかける思想であつた。
(出典:神西清『水と砂』)
・必ずその予兆があるはずだし、だったら未来の人が我々に警告してくるはずでしょう?
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・いまにして思えば、予兆はすでに九六年の末からあった。
(出典:野村進『アジア新しい物語』)
類語
・前兆(ぜんちょう)
意味:何かが起こる前に現れるしるし。(出典:デジタル大辞泉)
・前触れ(まえぶれ)
意味:何か事が起こるのを予想させるような出来事。(出典:デジタル大辞泉)
・兆し(きざし)
意味:物事が起こりそうな気配。(出典:デジタル大辞泉)
・兆候(ちょうこう)
意味:物事の起こる前ぶれ。(出典:デジタル大辞泉)
・予感(よかん)
意味:何か事が起こりそうだと前もって感じること。(出典:デジタル大辞泉)