主体性
「この仕事は主体性が問われる」などのように使う「主体性」という言葉。
「主体性」は、音読みで「しゅたいせい」と読みます。
「主体性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「主体性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
主体性の意味
「主体性」には次の意味があります。
・行動する際、自分の意志や判断に基づいていて自覚的であること。また、そういう態度や性格をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
他の人の言動を当てにするのではなく、自分のことを自分自身の考えによって決断していく過程、と言えます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これでは自分の意志で居場所を選択したこの少女よりも主体性のない存在ではないか。
(出典:上遠野浩平『ぼくらは虚空に夜を視る』)
・こうした主体性の欠如は、自己が自己自身でないことからきている。
(出典:竹内好『近代の超克』)
・なにしろ今回の出来事に関しては僕の主体性というものはそもそもの最初から無視されてるんだ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・人間は、自己の身体知覚の延長線上に、一般的な主体性を知覚するのです。
(出典:茂木健一郎『「脳」整理法』)
・一社会人として主体性をもって事に当たろうとする気持ちが、くじかれるようだった。
(出典:岸本葉子『家にいるのが何より好き』)
類語
・独自性(どくじせい)
意味:他と違い、その人またはその事物だけに備わっている固有の性質。独特の個性。
(出典:デジタル大辞泉)
・意欲(いよく)
意味:進んで何かをしようと思うこと。また、その心の働き。(出典:デジタル大辞泉)
・気概(きがい)
意味:困難にくじけない強い意志・気性。(出典:デジタル大辞泉)
・自尊心(じそんしん)
意味:自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。(出典:デジタル大辞泉)
・オーナーシップ
意味:個人と組織、個人と仕事との関係を示す概念で、担当する仕事を“自分自身の課題”と主体的に捉え、強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢のこと。(出典:人事労務用語辞典)