不調和
「和室には不調和なベット」などのように使う「不調和」という言葉。
「不調和」は、音読みで「ふちょうわ」と読みます。
「不調和」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不調和」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不調和の意味
「不調和」には次の意味があります。
・周囲に調和しないこと。ふつりあいなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「周りの調子や雰囲気と合わないこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はその間、ずっと黙して、彼と周囲との不調和について考えていた。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・少なくとも私だけには、不調和な感じを与えなかった。
(出典:葛西善蔵『遁走』)
・水と抽ほどに不調和な声が聞こえてきた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』 )
・婦人の衣服の人工的色彩は、なんとなくこせこせした不調和な継ぎ合わせもののように見えた。
(出典:寺田寅彦『写生紀行』)
・不調和とか矛盾とかを感ずる代わりに、かえってその間に新しい一種の興趣らしいものを感じさせられるのであろう。
(出典:寺田寅彦『カメラをさげて』)
類語
・不協和音(ふきょうわおん)
意味:不調和な関係のたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・不仲(ふなか)
意味:仲がよくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・軋轢(あつれき)
意味:仲が悪くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・摩擦(まさつ)
意味: 人間の社会関係で、二者の間の意見や感情の食い違いによって起こる、不一致・不和・抵抗・紛争など。(出典:デジタル大辞泉)
・不一致(ふいっち)
意味:一致しないこと。ぴったり合わないこと。(出典:デジタル大辞泉)