不良
「不良品」などのように使う「不良」という言葉。
「不良」は、音読みで「ふりょう」と読みます。
「不良」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不良」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不良の意味
「不良」には次の二つの意味があります。
1 質・状態などがよくないこと。また、そのさま。
2 品行・性質がよくないこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
不良の意味①「質・状態などがよくないこと。また、そのさま。」
「不良」の一つ目の意味は「質・状態などがよくないこと。また、そのさま。」です。
この意味では、「不良品」「体調不良」などのように、主に物や体調などに対して使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・整備員にとっては整備不良がそれと同じくらいの重さを持つの。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 5-5121小隊 episode TWO』)
・では具体的にズボンの不良化というのは、どういうものであるのか?
(出典:原田宗典『東京困惑日記』)
・年は十二だそうだけれど、発育不良で小柄だから十くらいにしか見えない。
(出典:江戸川乱歩『孤島の鬼』)
・通信状態が不良で、特に主隊と護衛の四水戦との間が不調であった。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
類語
・不具合(ふぐあい)
意味: 具合のよくないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・低質(ていしつ)
意味:品質がよくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・劣悪(れつあく)
意味:品質・性質や環境などがひどく劣っているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拙劣(せつれつ)
意味:程度が低く悪いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
不良の意味②「品行・性質がよくないこと。また、その人。」
「不良」の二つ目の意味は「品行・性質がよくないこと。また、その人。」です。
この意味では、人に使われることがほとんどです。
「不良少年」「不良な人」などのように使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・記者も九州の人間だから、そんなのを不良の中に数え入れたわけである。
(出典:夢野久作『東京人の堕落時代』)
・誰がどう見てもこのあたりをうろついている元不良というところである。
(出典:三上延『シャドウテイカー3 フェイクアウト』)
・どこかでビールでも飲みながら、最後まであの不良娘を待つしかあるまい。
(出典:樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』)
・失明したのも事故ではなく、他校の不良グループとの喧嘩が原因らしい。
(出典:友野詳,高井信,山本弘『妖魔夜行 鳩は夜に飛ぶ』)
類語
・暴れん坊(あばれんぼう)
意味:手に負えないくらい乱暴な人。(出典:デジタル大辞泉)
・不良少年(ふりょうしょうねん)
意味:品行のよくない少年。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ちんぴら
意味:不良少年少女。(出典:デジタル大辞泉)
・愚連隊(ぐれんたい)
意味:暴行・ゆすり・たかりなどの不法行為を働く不良の仲間。(出典:デジタル大辞泉)