不文律
「不文律がくずれる」などのように使う「不文律」という言葉。
「不文律」は、音読みで「ふぶんりつ」と読みます。
「不文律」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不文律」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不文律の意味
「不文律」には次の意味があります。
・互いに暗黙のうちに了解し合っているきまり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「不文律」をわかりやすくいうと「暗黙の了解」という意味です。
「不文法」と同じ意味であり、口に出さなくても理解したり分かり合ったりしている決まりのことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「向こう」でのことは尋ねないのがこの世界の不文律である。
(出典:九里史生『SAO-Web-1』)
・どちらも選手同士の衝突を避ける為に定着している、経験からもたらされた不文律だ。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 4 九校戦編 <下>』)
・またもや、千年以上にもわたって守られてきた不文律が破られたのか。
(出典:今邑彩『双頭の蛇(「蛇神」シリーズ第3巻)』)
・生者に二階級特進なし、という不文律がもたらした奇妙な処置であった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 4』)
・八丁四方に一軒以外は新規開業が許されないという不文律があったのである。
(出典:坂口安吾『明治開化 安吾捕物』)
類語
・決め事(きめごと)
意味:お互いに合意して決めた約束や規則。決まり事。(出典:デジタル大辞泉)
・掟(おきて)
意味:あらかじめ立てておいた心づもり。予定。計画。方針。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・約束事(やくそくごと)
意味:ある社会、領域などで、誰もが認めているような方法や考え方。約束。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・黙契(もっけい)
意味:無言のうちに合意が成り立つこと。また、その合意。(出典:デジタル大辞泉)
・不文(ふぶん)
意味:文章に書き表わしてないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)