不和
「家庭内の不和」などのように使う「不和」という言葉。
「不和」は、音読みで「ふわ」と読みます。
「不和」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不和」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不和の意味
「不和」には次の意味があります。
・気持などがしっくり合わないこと。仲の悪いこと。なかたがい。不仲。不合(ふあい)。不会。ふか。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすくいえば、関係が悪化することを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・不和になった久美子と入れ替りに彼女が現われたように思ったのである。
(出典:辻井喬『いつもと同じ春』)
・わしはあなたがたがだんだん不和になってゆくのを見ているのは実に苦しい。
(出典:倉田百三『俊寛』)
・双方ともに浮気をしていながら不和ではなかったと淡々と彼は言うのです。
(出典:姫野カオルコ『終業式』)
・そのころこの妖精の王と女王のあいだに悲しむべき不和が生じていました。
(出典:ラム/松本恵子訳『シェイクスピア物語』)
・僕の推測では、二人の間での不和がもしあるとすればそれだけだ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
類語
・不仲(ふなか)
意味:仲がよくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・仲違い(なかたがい)
意味:仲が悪くなること。なかたがえ。(出典:デジタル大辞泉)
・反目(はんもく)
意味:にらみあうこと。対立して仲の悪いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軋轢(あつれき)
意味:仲が悪くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・角が立つ(かどがたつ)
意味:理屈っぽい言い方や堅苦しい態度をして、物事がおだやかでなくなる。物事が荒だつ。かどかどしくなる。角立つ。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )