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三線とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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三線

「三線の音色」などのように使う「三線」という言葉。

「三線」は、「三」は訓読み、「線」は音読みで「さんしん」と読みます。

「三線」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「三線」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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三線の意味

「三線」には次の意味があります。

沖縄に伝わる弦楽器の一つ。形は三味線に似て三本の弦をもち、棹(さお)は黒檀・紫檀・桑などを用い、胴に蛇皮を張ったもの。棹は三味線より短く、人さし指にはめた小さな角(つの)で弾く。一四世紀の後半に中国の弦楽器の三弦子(さんげんす)が伝わったもの。琉球の古典音楽や民謡の伴奏に用いられ、さらに日本に渡って三味線となった。蛇皮線(じゃびせん)。(出典:精選版 日本国語大辞典)

沖縄だけでなく、奄美地方でも用いられます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・時を刻むように流れてくる三線の音色は、五百年間この世界を讃え続けてきた。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)

・どこかから三線の音が聞こえてくる。
(出典:稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』)

三線のリズムは緩急たがわずに安定し、言葉はそれに乗って常に発音明瞭。
(出典:松平維秋『松平維秋の仕事』)

・誰かが三線をかき鳴らし始め、渋い喉がそれに合わせて島唄を歌い始める。
(出典:神野オキナ『あそびにいくヨ!第1巻』)

・島では三線を弾ずるはもっぱら男子のわざで、女はいずれもみな歌の節と言葉に、その才能を傾けようとしていた。
(出典:柳田国男『木綿以前の事』)

類語

撥弦楽器はつげんがっき
意味:楽器の一種。指やプレクトルム,撥 (ばち) などで弦をはじいて発音する弦楽器の総称。ギター,ハープ,日本の琴,三味線,琵琶,アラビアのカーヌーン,フィンランドのカンテレ,タイのチャケー,ジャワのカチャッピ,インドのビーナー,シタール,モロッコのグンブリ,ロシアのバラライカなど。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

琉歌りゅうか
意味:沖縄の抒情短歌で,和歌に対していう。八・八・八・六の基本形式を持ち,必ず三線や箏の伴奏を伴って謡われた。農家の娘である恩納なべや遊女よしやなどが代表的歌人として知られているが,《古今和歌集》などのヤマトの和歌を直接移した内容のものもある。古い時代の代表的歌集には《琉歌百控(ひゃっこう)》(1795年)があり約600首を,また島袋盛敏編《琉歌大観》(1964年)は約3000首を収めている。(出典:百科事典マイペディア)

島歌しまうた
意味:おもに南西諸島の民謡を〈自分たちの土地の歌〉の意をこめて指す語。そのほかに,所によっては以下のような特定のジャンルを指すこともある。北奄美では三線を伴う地元の民謡全般を,南奄美では在来の民謡のうちの三線を伴う野遊びの歌のみを,島歌と呼ぶ。(出典:百科事典マイペディア)

イトゥ
意味:奄美群島の作業歌の総称。イェトとも。主としてユイ作業(労働を融通しあう協同の農作業)のときに掛合いで歌われたもので,掛声や囃子詞(はやしことば)を中心としたリズミカルで短い旋律をくりかえすことが多い。(出典:百科事典マイペディア)

蛇皮線じゃびせん
意味:沖縄の代表的な弦楽器三線(さんしん)の俗称。胴にヘビの皮を張るところからこの名がある。形は三味線に似てやや小さく、非常に小さい撥(ばち)か義爪で奏する。中国の三弦子(さんげんす)が一四世紀末に伝わったもの。室町末期に日本本土に渡来し、改造されて三味線となる。じゃみせん。じゃひ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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