七草粥
「七草粥のレシピを調べる」などのように使う「七草粥」という言葉。
「七草粥」は、訓読みで「ななくさがゆ」と読みます。
「七草粥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「七草粥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
七草粥の意味
「七草粥」には次の意味があります。
・正月7日に春の七草を入れて炊く粥。(出典:デジタル大辞泉)
これからはじまる新しい1年を平和に暮らせることを願い、邪気を払う意味で1月7日に食べる、七草を入れた粥のことです。
七草というのはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・七草粥は道教の北斗七星信仰からきている、だから七夕もそうだね。
(出典:西風隆介『神の系譜I 竜の封印』)
・蔵王帰りの多美子が、初出勤をして来たのは、七日の朝、耕平が新聞を見ながらおそい七草粥を食っているところであった。
(出典:阿川弘之『末の末っ子』)
・七草のように別々である夫婦が、七草粥がゆのように一緒にまじり合って、互いの息災を祝っている図。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ[冬・新年]』)
・七草粥がゆもいわいおわって、屠蘇とそきげんからそろそろ覚めてもよい正月十日の晩のこと。
(出典:横溝正史『人形佐七捕物帳 5』)
・「そなたも、感じたか」 七草粥にむせた孝子の方のしぐさが、つわりに見えたのである。
(出典:堀和久『春日局』)
類語
・粥(かゆ)
意味:水を多くして米を軟らかく煮たもの。(出典:デジタル大辞泉)
・白粥(しらかゆ)
意味:白米だけで、混ざりもののないかゆ。(出典:和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典)
・重湯(おもゆ)
意味:多量の水で米を炊いたときの、米粒以外ののり状の汁。(出典:デジタル大辞泉)
・茶粥(ちゃがゆ)
意味:茶葉を煎じ出した汁で煮た粥。(出典:デジタル大辞泉)
・雑炊(ぞうすい)
意味:だし汁で野菜・魚介類・肉などの具を煮て飯を入れ、塩・しょうゆ・みそなどで調味した料理(出典:和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典)