メルヘン
「メルヘン色が強い」などのように使う「メルヘン」という言葉。
ドイツ語では「Märchen」と表記します。
「メルヘン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「メルヘン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
メルヘンの意味
「メルヘン」には次の意味があります。
・空想的神秘的なおとぎ話。童話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「メルヘン色が強い」は「おとぎ話チック」「童話の要素が強い」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかしこの本自体がすでにして一冊の少年と少女のメルヘンに仕上がっている。
(出典:荒俣宏『別世界通信』)
・あの女の頭のなかにはメルヘンの世界が広がってるんですよ。
(出典:山崎マキコ『ためらいもイエス』)
・三枝は真面目な顔で聞いていたが、「メルヘンだな」と、笑って言った。
(出典:宮部みゆき『レベル7』)
・メルヘンにおいて夢が現実の影であるなら、ファンタジーにおいては現実は夢の影。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
・ポタトンは、日本のメルヘンの国へさまよいこんだような気持ちになった。
(出典:森村誠一『魔少年』)
類語
・御伽話(おとぎばなし)
意味:子供に聞かせる伝説・昔話など。(出典:デジタル大辞泉)
・フェアリーテール
意味: 西洋のおとぎ話・昔話。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・仮構(かこう)
意味:想像力によって組み立てられたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寓話(ぐうわ)
意味:教訓的な内容を、他の事物、主として動物にかこつけて表わした、たとえ話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・夢物語(ゆめものがたり)
意味:夢のような、現実的でない話。(出典:デジタル大辞泉)