マザコン
「マザコン男」などのように使う「マザコン」という言葉。
「マザコン」は、心理学用語で「マザーコンプレックス」の略称です。
「マザコン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「マザコン」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
マザコンの意味
「マザコン」には次の意味があります。
・マザー・コンプレクスmother complexの略。母親に対して過度の愛着や執着を抱くこと。若い男性がいつまでも母親の影響下にあったり,母親のような女性を思慕したりする傾向をもいう。精神分析の用語としては〈母親固着mother fixation〉と呼ばれる。(出典:百科事典マイペディア)
「マザコン男」や「マザコン夫」などのように俗語的に使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・多少マザコンで、小さい頃からスポーツ好きで、お勉強もできて。
(出典:新津きよみ 『訪問者』)
・あなたのようなマザコン男は結婚なんてできないでしょうって。
(出典:藤堂志津子 『ジョーカー』)
・五条はマザコンだ、母親とふたりで暮らしているらしい、ときいたことがある。
(出典:大道珠貴 『裸』)
・なぜなら、マザコン男はいつも妻に染められようとするわけではないからです。
(出典:岩月謙司 『男は女のどこを見るべきか』)
・でも男女関係なくマザコンじゃない人なんていないと思うよ。
(出典:内田春菊 『やられ女の言い分』)
・「あなたってひどいマザコンね」と吐き捨てて、去って行った女もいた。
(出典:新津きよみ 『招待客』)
・経済的豊かさに比例するように、マザコンパパが急増しているのです。
(出典:岩月謙司 『女は男のどこを見ているか』)
・マザコン野郎は依存心を捨て切っていないから、すぐ不平不満のとりことなる。
(出典:青木雨彦 『平家物語の知恵』)