マイスター
「マイスターの称号」などのように使う「マイスター」という言葉。
ドイツ語では「Meister」と表記します。
「マイスター」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「マイスター」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
マイスターの意味
「マイスター」には次の二つの意味があります。
1 巨匠。名人。
2 ドイツで、徒弟制度による職人の最上位。親方。師匠。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
マイスターの意味①「巨匠。名人。」
マイスターの一つ目の意味は「巨匠。名人。」です。
その道に秀でている人や、知識を豊富に持っている人のことを表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・超一流のマイスターに手ほどきほ受け、それまで全く進まなかったものが一気に作れるようになる。
（出典：九条公人『機動戦艦ナデシコ ルリとアキト熱愛編』）
・世界遺産マイスターに認定される。
類語
・名人（めいじん）
意味：技芸にすぐれている人。また、その分野で評判の高い人。（出典：デジタル大辞泉）
・巨匠（きょしょう）
意味：その方面、特に芸術の分野で際立ってすぐれた人。大家。（出典：デジタル大辞泉）
・職人（しょくにん）
意味：自分の技能によって物を作ることを職業とする人。（出典：デジタル大辞泉）
・名工（めいこう）
意味：すぐれた工芸品を作る職人。名高い職人。名匠。（出典：デジタル大辞泉）
マイスターの意味②「ドイツで、徒弟制度による職人の最上位。親方。師匠。」
「マイスター」の二つ目の意味は「ドイツで、徒弟制度による職人の最上位。親方。師匠。」です。
日本で言うところの「親方、師匠」という立場の人のことを、ドイツでは「マイスター」と呼びます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三カ月間の契約で招いたドイツ人マイスター、それに彼の三人だけの作業場だった。
（出典：吉岡忍『奇跡を起こした村のはなし』）
・大学を卒業したら、ドイツの〝マイスター〟に留学して家具の勉強をしようと思っていた。
（出典：菅野朋子『好きになってはいけない国。 韓国発! 日本へのまなざし』）
・マイスターは自分の土地で農業をやってもいいし、どこかの農場と契約して、一般労働者の二、三倍の賃金で働くこともできる。
（出典：吉岡忍『奇跡を起こした村のはなし』）
類語
・親方（おやかた）
意味：職人・弟子・奉公人などを指導・保護する立場にある人。（出典：デジタル大辞泉）
・師匠（ししょう）
意味：学問または武術・芸術の師。先生。（出典：デジタル大辞泉）
・師範（しはん）
意味：学問・技芸を教える人。また、その資格。（出典：デジタル大辞泉）
・先生（せんせい）
意味：学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。（出典：デジタル大辞泉）
