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後退とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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後退

「敵を前にして後退する」などのように使う「後退」という言葉。

「後退」は、音読みで「こうたい」と読みます。

「後退」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「後退」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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後退の意味

「後退」には次の二つの意味があります。

1 後方へ退くこと。後ろへ下がること。あとずさり。
2 力や勢いが次第に衰えること。物事が好ましくない事態に向かって進むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

後退の意味①「後方へ退くこと。後ろへ下がること。あとずさり。」

「後退」の一つ目の意味は「後方へ退くこと。後ろへ下がること。あとずさり。」です。

この意味では、物理的に後ろへ下がることを意味します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼らは矢の雨と剣の旋風の中で、抵抗しながら後退していった。 
(出典:R・E・ハワード『風雲児コナン』)

・彼の前髪はいくらか後退していたが、それが彼の尖った顎を強調していた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 7 ハリー・ポッターと死の秘宝』)

・桜は一歩二歩と後退した。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)

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類語

後退り(あとずさり)
意味:恐れたり警戒したりして、前を向いたまま少しずつ後退すること。(出典:デジタル大辞泉)

背進(はいしん)
意味:後ろの方へ進むこと。退くこと。後退。(出典:デジタル大辞泉)

退行(たいこう)
意味:あとにさがること。しりぞくこと。退却。あとずさり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

退く(しりぞく)
意味:後方へ下がる。後ろへのく。あとじさる。(出典:デジタル大辞泉)

後退の意味②「力や勢いが次第に衰えること。物事が好ましくない事態に向かって進むこと。」

「後退」の二つ目の意味は「力や勢いが次第に衰えること。物事が好ましくない事態に向かって進むこと。」です。

「勢いが弱まっていくこと」や「状況が悪くなっていくこと」を意味します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・優先度が後退しただけです。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 12 ダブルセブン編』)

・この結果、多くの動植物が地上から姿を消し、美しい自然は後退を始めた。
(出典:E・R・バローズ『石器時代へ行った男』)

・現実の情勢がどのように後退して行こうとも、われわれはその現実に負けてはならない。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)

・といってむろん彼の決心が後退したわけでは決してなかったが。
(出典:カフカ/中野孝次訳『審判』)

・我々の今の全時代は後退的である、なぜならそれは主観的であるから。
(出典:三木清『ゲーテに於ける自然と歴史』)

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類語

衰退(すいたい)
意味:いや活力が衰え弱まること。衰微。凋落。(出典:デジタル大辞泉)

凋落(ちょうらく)
意味:おちぶれること。落魄。(出典:デジタル大辞泉)

退勢(たいせい)
意味:勢いが衰えること。衰退の形勢にあること。衰勢。(出典:デジタル大辞泉)

陰り(かげり)
意味:よくない兆候。(出典:デジタル大辞泉)

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