ペンディング
「この案はペンディングにする」などのように使う「ペンディング」という言葉。
英語では「pending」と表記します。
「ペンディング」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ペンディング」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ペンディングの意味
「ペンディング」には次の意味があります。
・未解決の状態にとどまること。保留すること。(出典:デジタル大辞泉)
日本語では「保留」にあたる言葉であり、「先送り」というネガティブな意味を含むことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんなことの一語で問題をペンディングし、黒雪姫は表情を改めると小声で言った。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 01 -黒雪姫の帰還-』)
・この問題をひとまずペンディングにして、先へ進みたいと提案したが、それも認めてもらえなかった。
(出典:高杉良『生命燃ゆ』)
・福原芳枝の訴えは、ペンディングされたまま、日が過ぎた。
(出典:皆川博子『聖女の島』)
・大命を受けた近衛は、その直後に鈴木貞一が電話で「三国同盟はペンディングにするか」と尋ねると、「それでは組閣は出来ないかも知れぬ」と否定したという。
(出典:勝田龍夫『重臣たちの昭和史 下』)
・うむむ、としばし考えてから、とりあえずその件は明日までペンディングすることにして、ハルユキは右手で仮想デスクトップをワイプした。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 11 -超硬の狼-』)
類語
・未解決(みかいけつ)
意味:紛争や問題がまだ解決されていないこと。結論・解答の出ていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・保留(ほりゅう)
意味:その場で決定しないで延ばしておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・留保(りゅうほ)
意味:すぐその場で行わないで、一時差し控えること。保留。(出典:デジタル大辞泉)
・据え置き(すえおき)
意味:そのままにしておくこと。(出典:大辞林 第三版)
・未決(みけつ)
意味:まだ決定しないこと。(出典:デジタル大辞泉)