ブラボー
「ブラボーと叫んだ」などのように使う「ブラボー」という言葉。
「ブラボー」は、イタリア語で「bravo」と表記します。
「ブラボー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ブラボー」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ブラボーの意味
「ブラボー」には次の意味があります。
・歓喜したり賞賛したりしてあげる叫び声。すてき。万歳。しめた。でかした。(出典:精選版 日本国語大辞典)
言い換えると、素晴らしい!よくやった!などといった意味で、賞賛を表現する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・たしかに、スカラ座の天井棧敷の「ブラボー」の声は、群をぬいていた。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
・そして拍手とブラボーの声のただ中に困惑したように立ちつくした。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・さいきんのコンサートは西洋並みになって「ブラボー」なんて声も飛び交います。
(出典:砂川しげひさ『コテン氏の音楽帖』)
・隣の部屋からオッリまで出て来て、ブラボーと叫んだりする。
(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・場内はブラボーの声で破れんばかりだった。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)
・ブラボー、王は男を証明したぞ。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・客席のブラボーの声はますます高くなる。彼はステージに戻ってゆく。
(出典:岩城宏之『棒ふりのカフェテラス』)
・彼の遺した数少ないレコードのうちに、間違った手をピシャリと叩いて叱っているところや、自分の演奏の出来映えに思わず「ブラボー」とつぶやいたりしているところが、すべて音として残っているのである。
(出典:中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』)