フィジカル
「フィジカルを鍛える」などのように使う「フィジカル」という言葉。
英語では「physical」と表記します。
「フィジカル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フィジカル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
フィジカルの意味
「フィジカル」には次の二つの意味があります。
1 物理的なさま。物理学的。
2 肉体的なさま。身体的。(出典:大辞林 第三版)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
フィジカルの意味①「物理的なさま。物理学的。」
「フィジカル」の一つ目の意味は「物理的なさま。物理学的。」です。
「フィジカルな力」や「フィジカルサイエンス」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・写真はフィジカルだから、それをむき出しにするのはどうもねえ。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・物理学者のリチャード・ファインマンは、物理学の代表的な雑誌、「フィジカル・レビュー」に掲載される論文を「全部読んでいた」時代があったと、自伝の中で懐古している。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
類語
・物理的(ぶつりてき)
意味:物事を広さ・重さ・時間など、もっぱら数量化できる面からとらえるさま。(出典:大辞林 第三版)
・物質的(ぶっしつてき)
意味:物質としての性質・状態に関しているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・形而下(けいじか)
意味:形を備えたもの。物質的なもの。(出典:デジタル大辞泉)
・タンジブル
意味:実体があるさま。実際に触れることができるさま。手触り感があるさま。(出典:デジタル大辞泉)
フィジカルの意味②「肉体的なさま。身体的。」
「フィジカル」の二つ目の意味は「肉体的なさま。身体的。」です。
「フィジカルを鍛える」で「身体を鍛える」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・芝に転がる志野はフィジカルの弱さを露呈した。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)02―03』)
・弱点とされていたフィジカル・コンタクトの対応にも長けた選手になってきていた。
(出典:金子達仁『28年目のハーフタイム』)
・四番めはフィジカル・コンディション、つまり健康です。
(出典:森村誠一『致死眷属』)
・フィジカルと判断力のバランスが求められ、十代ではそのバランスを得て古参兵となるのはなかなか難しい。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 13 山口防衛戦2』)
類語
・肉体(にくたい)
意味:生身のからだ。生きている人間のからだ。肉身。(出典:デジタル大辞泉)
・身体(しんたい)
意味:人のからだ。肉体。体躯(たいく)。身(み)。(出典:デジタル大辞泉)
・体力(たいりょく)
意味:身体の力。作業・運動を行なう肉体の能力。また、病気に対する抵抗力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生理的(せいりてき)
意味:体の働きや機能にかかわるさま。 (出典:大辞林 第三版)