ピンキリ
「値段はピンキリである」などのように使う「ピンキリ」という言葉。
「ピンキリ」は「ピンからキリまで」の略語です。
「ピンキリ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ピンキリ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ピンキリの意味
「ピンキリ」には次の意味があります。
・最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「ピン」は「最上のもの」、「キリ」は「最低のもの」を指します。
「ピン」は、「点」を意味するポルトガル語「pinta(ピンタ)」に由来し、「キリ」は「十字架」を意味するポルトガル語「cruz(クルス)」または「限り」という意味の「切り」に由来するとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ホットドッグだってピンキリなのよ?
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第5巻』)
・でも、ピンキリだからさ。
(出典:花村萬月『幸荘物語』)
・制作費用はピンキリですが、学生アルバイトなら五〇〇〇円くらいから、プロでも二〜三万円からやってくれます。
(出典:藤原和博『自分「プレゼン」術』)
類語
・良否(りょうひ)
意味:よいこととわるいこと。よしあし。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・甲乙(こうおつ)
意味:すぐれていることとおとっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・多種多様(たしゅたよう)
意味:種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・雑魚の魚交じり(ざこのととまじり)
意味:小物が大物の中に交じっていること。能力にふさわしくない地位にいることなどのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
意味:よいものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。(出典:四字熟語を知る辞典)