バロック
「バロック時代」などのように使う「バロック」という言葉。
フランス語では「baroque」と表記します。
「バロック」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バロック」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
バロックの意味
「バロック」には次の意味があります。
・16世紀末から18世紀に欧州で流行した芸術様式。均整と調和のとれたルネサンス様式に対し、自由な感動表現、動的で量感あふれる装飾形式が特色。同じ傾向の音楽・文学の様式をもいう。(出典:デジタル大辞泉)
情緒表現や装飾が豊かな芸術や建築様式などを指します。
「バロック」の語源は、ポルトガル語のbarroco(ゆがんだ真珠)が語源です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この二つの名称はバロックから古典派にかけて混同していたみたいです。
(出典:柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』)
・眼鏡をかけた男が入ってきて、無造作にバロック名曲集を買っていった。
(出典:角田光代『ピンク・バス』)
・ヘンデルはバッハの陰に隠れているが、やはりバロックの巨人のひとり。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第3巻 骨音』)
・そして音楽はいわゆるバロック、次いでクラシックになったのである。
(出典:渡部昇一『新常識主義のすすめ』)
・少しバロックの入った、二階建の小さな屋敷といったところだ。
(出典:伊達将範『DADDYFACE 世界樹の舟』)
類語
・ネオバロック
意味:19世紀後半のヨーロッパで、古典主義に代わって起こった美術や音楽の様式。(出典:デジタル大辞泉)
・ロココ
意味:18世紀、ルイ15世時代のフランスを中心に欧州で流行した美術様式。 (出典:デジタル大辞泉)
・マニエリスム
意味:ヨーロッパ、特にイタリアにおいて、一五二〇年頃から一七世紀初頭まで盛んであった美術様式。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ルネサンス
意味:一四~一六世紀にかけて、イタリアを中心に興った文化運動。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ロマネスク
意味:一〇世紀末から一二世紀にかけてヨーロッパ各地で行なわれた美術様式。(出典:精選版 日本国語大辞典)