バタフライ
「バタフライが得意」などのように使う「バタフライ」という言葉。
「バタフライ」は、英語で「butterfly」と表記します。
「バタフライ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バタフライ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
バタフライの意味
「バタフライ」には次の二つの意味があります。
1 蝶。
2 平泳ぎから変化した泳法の一。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
バタフライの意味①「蝶。」
「バタフライ」の一つ目の意味は「蝶。」です。
英語の発音をそのまま日本語のカタカナ表記にした言葉で、英語の意味通り、昆虫の蝶を表します。
しかし、一般的には英語で言わず、日本語で「蝶」ということが浸透しているため、「バタフライ」という表現を使う場合は、蝶のような形をしたものや、蝶のように羽をもっているもの、あるいは蝶が羽ばたくのと似た動きをするものなどの名称に用いられることがほとんどです。
よく知られているものでは、「バタフライ(蝶ネクタイ)」や、「バタフライ・ナイフ」などです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・バタフライをしめ、ヴェストをつけたバーテンダーが二人いる。
(出典:大沢在昌『悪夢狩り』)
・赤いヴェストにバタフライを着けた男が、そのキャンドルランプを集めているところだった。
(出典:大沢在昌『深夜曲馬団』)
・そして、バタフライ・フィッシュには、たくさんの種類があり、それぞれ特徴のある模様をしていた。
(出典:喜多嶋隆『ブラディ・マリーを、もう1杯』)
・柄の部分が、二つに分かれて蝶の羽のように動くため、バタフライと呼ばれているんだ。
(出典:石丸元章『SPEED スピード』)
・と手のひらの中で音を立て、隠していたバタフライ・ナイフを開く。
(出典:赤松中学『緋弾のアリア 第1巻』)
バタフライの意味②「平泳ぎから変化した泳法の一。」
「バタフライ」の二つ目の意味は「平泳ぎから変化した泳法の一。」です。
ドルフィンキックを用いて水を蹴けり、両手で同時に水をかいて、蝶が飛ぶような形で前進する泳ぎ方のことです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・一度、プールで彼が泳ぐのを見たけど、バタフライなんて、もう本格的。
(出典:帚木蓬生『受精』)
・バタフライやクロールですと、いつも体の動かし方が途中で分らなくなってしまって沈んでしまうのです。
(出典:橋本治『その後の仁義なき桃尻娘(桃尻娘2)』)
・生徒と一緒に、得意のバタフライでガッパガッパと泳いでやった。
(出典:群ようこ『無印失恋物語』)
・特に水泳には秀でており、中学の時にはバタフライで、愛知県大会で優勝した。
(出典:永沢光雄『AV女優(上)』)
・あたしだってバタフライくらいできるんだから。
(出典:久美沙織『SPEAK EASYの魚たち』)