バイアス
「バイアスがかかる」などのように使う「バイアス」という言葉。
英語では「bias」と表記します。
「バイアス」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バイアス」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
バイアスの意味
「バイアス」には次の意味があります。
・先入観。偏見。また、物事の傾向の偏り。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「バイアスがかかった見方」で「先入観のある偏った見方」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦後の天皇タブーのバイアスがかかっていない私は、外国人と同じ視点を持っていた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・でもここだけの話、川島さんの発言にもかなりバイアスがかかってるような気が。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・それは、はじめからバイアスのかかった研究だった。
(出典:小杉英了『シュタイナー入門』)
・至って普通に幼く見えるのは、先月まで中学生だったんだよなというバイアスがかかっているせいかな。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・これは動かしがたい「歴史」であり、現代人のバイアスのかかった頭で批判しても仕方ないのだ。
(出典:田中貴子『悪女伝説の秘密』)
類語
・先入観(せんにゅうかん)
意味:前もっていだいている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう。(出典:デジタル大辞泉)
・偏見(へんけん)
意味:かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしにいだかれる非好意的な先入観や判断。(出典:デジタル大辞泉)
・偏執(へんしつ)
意味:かたよった考えをかたくなに守って他の意見に耳をかさないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・傾向(けいこう)
意味:物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであること。(出典:デジタル大辞泉)
・偏愛(へんあい)
意味:ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。(出典:デジタル大辞泉)